国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
基礎現代制御
担 当 教 官 松井 義弘
学年、学科等 5年 電気工学科 通常講義
単位数 期間 選択 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
現代制御理論では、古典制御では伝達関数で表現していたシステムを状態方程式を用いて表現する.これにより,シ
ステムの内部状態や構造を考慮した解析や設計が可能となる。本講義では、1入力1出力の線形時不変連続時間システ
ムについて、現代制御理論の基本事項であるシステムの状態方程式表現、安定性、可制御性と可観測性、レギュレー
タおよび状態観測器の設計法を学ぶ。
カリキュラムにおける位置づけ
関連科目:電気回路、応用数学、回路網理論、微分方程式、線形代数、制御工学I・II
授業の内容 時間
1.システムの状態方程式による記述 14
2.システムの応答と安定性
  状態遷移行列
  固有値の位置と応答の関係
3.可制御性
  座標変換とは
  対角正準系への変換
  可制御性とその条件
  行列のランク
4.可観測性
  可観測性とその条件
  双対性の定理
  可制御性と可観測性の判定
前期中間試験 1
5.極配置法 14
  フィードバック係数ベクトルの直接計算
  可制御正準系への変換
  可制御正準系への変換による極配置
  アッカーマン法による極配置
6.最適レギュレータ
  評価関数と最適制御
  重み行列と正定・半正定
  最適制御系の安定性
  リカッチ方程式
7.サーボ系
  内部モデル原理に基づくサーボ系の構造
  サーボ系の設計
  サーボ系設計条件
8.状態観測器

(続き)
教科目名
基礎現代制御
授業の内容 時間
  状態観測器の構造
  双対性を用いた状態観測器の設計
  併合系の固有値(分離定理)
前期末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
鈴木隆・板宮敬悦:『例題で学ぶ現代制御の基礎』(森北出版)
補助教科書
履修上の注意
電気回路、微分方程式、回路網理論、線形代数、制御工学I ・IIの内容を十分理解しておくこと。
評価基準
教科書レベルの問題で60点以上取る。
評価法
定期試験100%
学習・教育目標 東京高専
C-6
JABEE
(d)