国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
文化人類学
Cultural Anthropology
担 当 教 官 溝口 大助
学年、学科等 5年 一般教育科(人文系) 通常講義
単位数 期間 選択 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
文化人類学とは、全く異なる未知の「他者」、あるいは全く新しいものを発見したときの「驚き」、「喜び」に動機付
けられた学問である。具体的には、「他者」の有する観念と行動を翻訳する技法である。それは、異なる文化の生活様
式をまるごと記述し理解する技法である。授業の目的は、人類学的視点で「科学」をめぐる思い込みや常識をいったん
括弧に括って客観的に見つめ直す作業を実践することにある。本年度は、「科学の人類学」もしくは「科学史の人類学
的研究」とする。ここでは社会構築主義的視点を獲得することを目指す。
カリキュラムにおける位置づけ
本校において世界地理関連科目を学べる貴重な科目である。文化人類学の専門的知見を活用しながら、学生による異文
化理解に貢献できる。
授業の内容 時間
第一回 イントロダクションと発表箇所決定 2
第二回 ドロシー・スミス 1987 「Kは精神病だ」『エスノメソドロジー』(山田富秋他訳)せりか書房。 2
第三回 メルヴィン・ポルナー 1987 「お前の心の迷いです」『エスノメソドロジー』(山田富秋他訳)せ 2
りか書房。
第四回 ハロルド・ガーフィンケル 1987 「エスノメソドロジー」『エスノメソドロジー』(山田富秋他 2
訳)せりか書房。
第五回 久保 明教 2007 「媒介としてのテクノロジー : エンターテインメント・ロボット「アイボ」の開 2
発と受容の過程から(<特集>科学技術の人類学)」『文化人類学』71(4)。
第六回 木村周平 2007 「地震学・実践・ネットワーク : トルコにおける地震観測の人類学的観察(<特集> 2
科学技術の人類学)」『文化人類学』71(4)。
第七回 森田 敦郎 2007 「機械と社会集団の相互構成 : タイにおける農業機械技術の発展と職業集団の形 2
成(<特集>科学技術の人類学)」『文化人類学』71(4)。
第八回〜第十回 レヴィ・ブリュル『未開社会の思惟』(山田吉彦訳)岩波書店。 6
第十一回〜第十四回 金森修 1996 『バシュラール : 科学と詩』講談社。金森修 2000 『サイエンス・ウ 8
ォーズ』東京大学出版会。
第十五回 まとめ 2
   
   
   
教科書
適宜、授業内容に関わる重要文献を指示する。特定のテキストは指定しない。
補助教科書
適宜、授業内容に関わる重要文献を指示する。
履修上の注意
評価基準
文化人類学の基礎的な概念を理解し、説明できること。
評価法
期末レポート50%,授業中の小レポート25%,スピーチ25%
学習・教育目標 東京高専
JABEE