国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
国際政治学
担 当 教 官 市原麻衣子
学年、学科等 5年 一般教育科(人文系) 通常講義
単位数 期間 選択 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
日米関係の揺らぎ、経済・軍事力を高める中国、北方領土を巡る日ロ関係、北朝鮮の核保有、さらには北アフリカ・中
東における民主化の波と、国際政治は今、大きく動いている。これらは全て私たちの生活に影響を与え得るものであ
り、国際政治に関する理解を深めることが今一層求められている。こうした中、本授業は、国際政治に関する理解を深
め、外交・国際関係全般に対する知的好奇心を高めることを目的とする。また、本授業を通じて論理的な思考方法、積
極的かつ冷静な発言・議論をも身につけてもらいたい。
カリキュラムにおける位置づけ
他の社会科学科目とともに、社会のあり方を理解し、社会において具体的に起こる問題に関する考え方を学ぶ。
授業の内容 時間
1.イントロダクション 2
国際政治学とは何か、本授業の目標・構成などの説明に加えて、盗作防止方法について学ぶ。
2. 国際政治の現在 4
アジアの安全保障、テロ、内戦、民主化など、現在起こっている国際政治現象について学ぶ。第1回レポート
のテーマを決めるための講義である。
3.冷戦(第1回レポート提出) 2
現在の国際政治現象および国際政治学は、1990年頃まで続いた冷戦構造、および当時の国際政治学に大きな影
響を受けていることを学ぶ。
4.現実主義 4
パワー、国益、戦争など、国際政治学における現実主義の中心課題を学ぶ。
5.自由主義 4
経済依存、国際機関、民主主義の役割など、国際政治学における自由主義の中心課題を学ぶ。
6.構成主義(第2回レポート提出) 2
価値、規範、文化など、国際政治学における構成主義の中心課題を学ぶ。
7.国際関係現象に対する理論の適用 6
4~6回目の授業で学んだ理論を用いて、1~3回目の授業で学んだ国際政治現象の説明を試みる。
8.グループ発表(最終レポート提出) 6
各グループに異なる国際政治現象を割り当て、本授業で学んだ理論を用いて説明することを目的としたグルー
プ発表を行う。
レポート(3回)は評価全体の60%である。また、各回の評価割合は次のとおりとする。
 第1回レポート(10%) 第2回レポート(15%) 最終レポート(35%)
教科書
村田晃嗣他著『国際政治学をつかむ』(有斐閣、2009年)。
補助教科書
内容理解に必要な資料を適宜配布する。
履修上の注意
本講義での理解を深めるため、普段からテレビや新聞を通じて国際関係のニュースをできるだけチェックしてもらいたい。また、本講義においては、レポートの書き方や論理構成の仕方についても学んでもらいたい。そのため、こうした点についても、いつでも講義担当者に気軽に相談して欲しい。
評価基準
1.授業での発言の積極性、2.授業で学んだ内容を理解しているか、3.論理が一貫しているか、4.講義担当者からのコメントを理解しそれに答えているか。
評価法
レポートなど60%,授業での発言20%,グループ発表20%
学習・教育目標 東京高専
JABEE