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教科目名
世界の宗教文化
Religion Cultures in the World
担 当 教 官 川北 晃司
学年、学科等 2年 専攻科一般・共通 通常講義
単位数 期間 選択 2 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
グローバリゼーションによって,国境の垣根がますます低くなる社会情勢のもとで,世界における宗教的な価値観と
その歴史と意義を理解しておくことは,相互理解のために重要な教養のひとつであろう。しかし宗教の力を利用する
諸勢力は,戦争やテロを引き起こすこともある。このゼミでは,教科書に紹介されている宗派,教団,教会などから1
つ,及び教科書以外から1つ,計2つのテーマを各受講者自身が選んでパワーポイントで計2回紹介し,その後,皆で議
論する時間が中心となる。期末にはそれをまとめたレポート提出を要する。
カリキュラムにおける位置づけ
独自の目標をもつ授業であるが、倫理思想、日本史、政治経済といった、本科低学年で触れた教科の内容とも深く関
連している。それらをより深く、興味深く、掘り下げることが可能な授業としても位置づけられる。
授業の内容 時間
1.導入---「宗教」の意味 2
2.世界の宗教伝承、宗教哲学に関連するビデオ鑑賞 4
   
3.学生による調査結果発表、議論
  (以下は教科書以外の調査発表テーマに関するアイデア例) 12
・ギリシャ神話の神々
・ゲルマンの神話とワーグナー作品
・ユダヤ教的教育方法の特徴とユダヤ人学者が世界に及ぼした影響・効果
・太極拳の「太極」とは何か
・マハトマ=ガンディーの宗教思想
・現代インドの宗教事情
・禅文化が欧米に与えた影響
・クリスマスに関する伝承・祝われ方ならびに批判的動向
・クリスチャン・ネームの由来と代表的現代人
・バロック音楽の魅力
・修道士の生活と修道院が生んだ文化
・ベートーベン第9交響曲歌詞内容とその鑑賞
・キリスト教と平和主義の関係
・ナチスに抵抗した宗教者たち
・ムハンマドの生涯と教え
・イスラム教の現代的魅力
・一部イスラム教徒による「自爆テロ」と「カミカゼ攻撃」のちがい
・アメリカにおける進化論論争とローマ法王庁の見解
・カルト宗教の見分け方をフランス政府に学ぶ・・・等々
4.各種教材による世界の宗教文化紹介と考察 12
   

(続き)
教科目名
世界の宗教文化
Religion Cultures in the World
教科書
井上順孝編『世界の宗教101物語』新書館
補助教科書
教室にて指示します
履修上の注意
授業で積極的に質問すること。パワーポイントで各自プレゼンテーションしたのち、学期末にあらためてレポートを提出してもらいます。
評価基準
自分が新たに学んだ知識をレポートおよびプレゼンテーションでしっかりと披露し,それについて自分なりの意見をもち,他者の意見にも耳を傾けられること。
評価法
レポートなど80%,プレゼンテーション20%
学習・教育目標 東京高専
B-2
JABEE
(d)(f)