| 授業の目標と概要 |
| 20世紀初頭、古典物理学では解釈のできない現象が次々と問題となり、これを解決するために何人もの天才がアイデ |
| アを出し、これらがまとまって、いわゆる量子論が誕生した。本講ではこのような歴史をふまえ、初学者が今後高度 |
| な量子論を専門分野で使用して行くための基礎知識を得ることを目標とする。 |
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| カリキュラムにおける位置づけ |
| 4年次の量子論Ⅱや量子化学、さらには5年次の計算化学につながるよう授業を行う。 |
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| 1. 量子としての電子 |
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| 1.1 量子論の扉 |
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| 1.2 量子論はなぜ必要か? |
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| 1.3 量子論を必要とする実験事実 |
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| 2. 量子としての光 |
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| 2.1 光の波動性 (ヤングの実験とニュートンリング) |
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| 2.2 光の粒子性 (光電効果) |
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| 2.3 光の粒子性 (コンプトン効果) |
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| 3.量子の確率的挙動 |
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| 3.1 電子と光の粒子性・波動性 |
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| 3.2 量子における粒子性・波動性の共存 |
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| 4. 不確定関係 |
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| 4.1 位置と運動量の不確定関係 |
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| 4.2 粒子像と波動像の相補性 |
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| 4.3 エネルギーと時間の不確定性関係 |
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| 5. 量子の運動方程式 |
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| 5.1 存在確立と波動関数 |
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| 5.2 シュレディンガー方程式 |
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| 5.3 自由粒子の量子解 |
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| 教科書 |
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書名: 量子論のエッセンス、 著者: 松下栄子、 発行所: 裳華房
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| 補助教科書 |
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書名: Quantum Mechanics、著者: L.I.Shiff
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| 履修上の注意 |
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3年前期までに学んだ数学及び物理学の知識が必要となるが、基礎的事項に関してはその都度復習しながら授業を進める。
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| 評価基準 |
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量子論が生まれた背景をふまえ、初歩的事項の理解ができたかどうか定期試験により評価する。
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| 評価法 |
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| 学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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