国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
電力システム工学
担 当 教 官 土井 淳
学年、学科等 5年 電気工学科 通常講義
単位数 期間 選択 1 単位 前期 週2時間 (合計 32 時間)
授業の目標と概要
電力システムはきわめて多数の発電所、変電所、開閉所、需要家などが送配電線によって接続された巨大なネットワ
ーク・システムの一つであり、新しい技術を取り込みながら常に進歩を続けている。本講義では、循環型社会形成を
担う「エネルギー・環境」にかかわるすべての技術者に必須と思われる電力システムの基本的な構成、設備、特性、
運用、制御などに関する基礎的な知識を学ぶ。
カリキュラムにおける位置づけ
数学および電気回路、電磁気学、電磁エネルギー変換、過渡現象論、回路網理論、制御工学等で学んだ内容を十分に
理解しておくこと。
授業の内容 時間
1.電力システム工学の学び方 2
(1)電力システムとは
(2)電力システムの運用と状況
2.電力システムの構成 4
(1)電力システムの構成と特徴
(2)発電方式
(3)送電電圧・周波数・力率
(4)三相送電
3.送変電機器・設備の概要 2
(1)送電方式と架空送電線路・地中送電線
(2)変電所機器・設備と地下変電所
4・送電線路の電気的特性と送電容量 2
(1)線路定数・送電線路の等価回路・単位法
(2)三相交流システムの有効電力と無効電力・送電容量
5.有効電力と無効電力の送電特性 2
(1)ベクトル図と電力円線図・送電特性
(2)電力潮流計算
6・電力システムの運用と制御 4
(1)電力系統の運用
(2)周波数制御
(3)電圧制御
(4)経済運用
前期中間試験 1
7.電力システムの安定性 4
(1)安定度解析
(2)安定度向上対策
8.電力システムの故障計算 2
(1)故障の形態と故障計算
(2)中性点接地方式
9.電力システムにおける開閉現象 2

(続き)
教科目名
電力システム工学
授業の内容 時間
(1)電力用開閉装置の種類と役割
(2)故障電流の遮断現象
(3)開閉サージ過電圧
10.配電システム 4
(1)配電機器
(2)負荷の特性
(3)電力の電圧品質
(4)新配電システム
11.新電力システム 2
(1)分散エネルギーと電力システム
(2)エコ・エネルギーシステム・超電導技術
前期末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
書名:新インターユニバーシィ 電力システム工学 著者:大久保仁 発行所:オーム社
補助教科書
履修上の注意
演習結果の提出のためのレポート用紙を持参すること
計算演習となる場合が多いので、電卓を持参すること
評価基準
電力システム工学は現在社会の現実を動かしている重要な工学学問分野の一つであり、この授業によって、その基本的な事項を理解することを目的としている。教科書レベルの問題で60点以上を取る。
評価法
定期試験100%
学習・教育目標 東京高専
C-6
JABEE
(d)