専攻主任と相談の上、以下に示すようなテーマの中から6テーマを選択し、各担当教官の下で実験を行う。 |
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・阿久沢昇 「カーボン材料のラマン分光」:ダイヤモンドやグラファイト、カーボンナノチューブなどのカーボ |
ン材料についてラマン分光によるキャラクタリゼーションを行い、それらの構造との関係を明らかにする。装置とし |
てはラマン分光光度計を使用する。 |
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・三谷知世 「湯殿川の水質調査」:パックテストおよび実験室での化学分析成分を併用して、近隣湯殿川の水 |
質調査を行い、汚染状況について考察する。測定項目を含めて自分たちで実験計画を立て、実験を遂行する。 |
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・高橋三男 「酵素センサの作製とその応用」:センサ信号をパソコンに取り込む酵素センサシステムを組み立 |
て、これをトランスデューサとしてグルコース濃度を測定する。 |
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・北折典之 「圧電体の評価と応用製品の作製」:市販されている圧電体を購入し、その電気的特性を調べるとと |
もに、圧電性の特徴を理解する。 |
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・石井宏幸 「反応装置内の粒子挙動評価」:透明なコールドモデル実験装置の設計・製作を行い、その実験装 |
置にて層内の粒子挙動を画像解析、層内圧力損失及び、圧力変動解析により評価させる。 |
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・町田 茂 「アルドール縮合反応」:アルデヒドとケトンのアルドール反応は、有機化学において、最も重要な炭 |
素−炭素結合生成反応の一つである。この反応操作と、再結晶による精製方法について学ぶ。さらに、核磁気共鳴装 |
置と赤外吸収分光光度計を用いて目的物の構造解析を行う。 |
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・中川 修 「高分子の合成と精製」:スチレンとメタクリル酸メチルの共重合を行い、ラジカル重合の操作と高分 |
子精製の代表である「再沈」を行う。さらに、核磁気共鳴を用いて共重合体の組成を確認する方法についても学ぶ。 |
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・土屋 賢一 「水素原子の電子軌道」:水素原子の電子軌道を数値計算により求める。動径成分及び、角度成分 |
について計算を行う。 |
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・庄司 良 「生物反応を指標とする環境評価」:培養動物細胞の生存率や藻類の増殖阻害、抗原-抗体反応、ミジン |
コの遊泳阻害などの生物応答反応を利用して、実際の河川や排水などの汚染状況の程度を評価する。 |
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・城石英伸 「高分子膜の物性評価」:種々の高分子膜について、電気化学的特性ならびに物理化学的な特性を測定 |
する実験を行う。 |
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・工藤節子 「水中の炭酸系と海洋の役割」:全アルカリ度滴定装置を用いて水中の測定可能な炭酸系パラメータの |
うち二つを求め、炭酸系平衡の理論、滴定データの解析、平衡計算を通じて、地球環境とくに二酸化炭素吸収源であ |
る海洋の役割について理解を深める。 |