| 授業の目標と概要 |
| ジェンダーをめぐる文化の違いを理解する。 |
| 文化人類学は、人間がもつ文化の多様性に注目して「人類とは何か」を探っていく学問です。今年度は、文化・社会 |
| が規定する性のあり方(ジェンダー)について学びます。世界の様々な社会で実践されているジェンダーの多様性に |
| 目を向け、自分と異なるジェンダーのあり方も広く認めて共生の道を模索していける力を養います。 |
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| カリキュラムにおける位置づけ |
| 本校に欠けている世界地理関連科目を学べる貴重な科目である。文化人類学の専門的知見を活用しながら、学生によ |
| る異文化理解に貢献できる。 |
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| 1.ガイダンスと発表者決定 |
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| 授業内容の解説、発表のやり方、コメンテーターの役割の指摘。担当箇所決定。 |
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| 2.文化人類学から性を考える |
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| 文化人類学とは何か、そして文化人類学視座から性を眺めるとはどういうことかを考えていきます。 |
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| 3.性・生殖・結婚とジェンダー |
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| 私たちが不可分に考えている結婚・性・生殖の関係にも文化的多様性がみられます。文化人類学の基礎 |
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| 用語を学びつつ、生物学的事実の上に築かれる様々な文化に注目します。 |
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| 4.フェミニスト人類学 |
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| ジェンダー研究では伝統的に女性に注目が集まってきました。その意義と問題点、そして可能性をも考 |
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| 察します。 |
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| 5.女性性のみジェンダーか? |
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| ジェンダー研究では、女性に対する注目が高い一方であまりに「当然」視されてきた男性性を論じま |
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| す。 |
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| 6.トランスジェンダー・トランスセクシャル |
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| 第三の性と呼ばれるトランス・ジェンダーに目を向けます彼らのあり方を通じて私たちが信じる男/女 |
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| というジェンダーの対立を相対化します。 |
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| 7. 開発・医療とジェンダー |
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| これまでの講義を踏まえ、開発や医療といった近代制度とジェンダーの関わりについて、受講者全員で |
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| 議論を深めていきます。 |
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| 8〜15.担当論文の発表 |
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| 教科書 |
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田中雅一・中谷文美(編)『ジェンダーで学ぶ文化人類学』、世界思想社、2005年(¥ 1,995)
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| 補助教科書 |
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| 履修上の注意 |
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授業は文献読解及び発表を含めたゼミ形式で進めます。履修を希望される方は教科書の中から一章を選択して発表またはコメンテーターを担当していただきます。
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| 評価基準 |
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世界各地の文化の多様なかたちを理解し、ジェンダーの多様性を理解すること。また読解した文献を説得力をもってプレゼンテーションできること。
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| 評価法 |
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| 学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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