国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
物理化学・材料化学実験
 
担 当 教 官 阿久沢 昇、高橋 三男、土屋 賢一、中野雅之
学年、学科等 4年 物質工学科 実験
単位数 期間 必修 3 単位 前期 週6時間 (合計 90 時間)
授業の目標と概要
物理化学や材料化学の基礎的な理論や現象を実際に確かめること。その過程で実験器具や実験装置の取り扱いとパソ
コンを用いた数値計算を習得すること。さらに実験方法や実験結果、それに基づいた考察をレポートの形にまとめて
科学論文の書き方の基礎を学ぶ。
カリキュラムにおける位置づけ
物理化学、材料化学、量子論、応用物理、応用数学等の科目を基礎とする。
授業の内容
1. 実験講義       
     実験内容について講義する。(18時間)
2. 蒸気圧        
     アセトンの蒸気圧を室温から沸点まで測定する。
     Clausius-Clapeyronの式を用いて蒸発エンタルピーを決定する。  (12時間)
3. 反応速度       
     塩化ベンゼンジアゾニウムの分解反応速度を決定し、反応次数、速度定数、
     活性化エネルギーを求める。(12時間)
          
4. 電位        
     銀イオン濃淡電池の起電力を測定し、ハロゲン化銀の溶解度積定数を決定する。(6時間)
5. ガラス細工      
     直管つなぎ、T字管の作製など基本的なガラス細工技術を習得する。(6時間)
6. 水素原子の電子軌道 
     水素原子の電子軌道をパソコンを用いた量子力学計算から決定する。(12時間)
7. 高温超伝導   
     電子レンジでYBCO系酸化物高温超伝導体を作製し、評価する。(12時間)
8. X線回折とラマン分光によるカーボン材料のキャラクタリゼーション
     数種類のカーボン材料を用意し、XRDとラマン分光でキャラクタリゼーションを行う (12時間)
 
 
 
 

(続き)
教科目名
物理化学・材料化学実験
 
教科書
プリントを配布
補助教科書
物理化学実験法、後藤廉平編、共立全書
履修上の注意
実験講義のときに履修上の注意等を講義する。
評価基準
実験を通して化学現象を正確に理解し、それを支配している法則を学ぶ。また、報告書の書き方を習得する。これらを提出されたレポートにより評価する。
評価法
レポートなど100%
学習・教育目標 東京高専
B-2,C-4,C-6,C-7,C-8
JABEE
(c)(d)(f)