授業の目標と概要 |
前期は,ディジタル無線通信の送受信方式について理解することを目的とする。また,通信の物理層に関する基本事 |
項や多重アクセス方式,近年実用化が進んできたスペクトル拡散通信方式・超広帯域通信の概要について学習する。後 |
期は,コンピュータネットワークに関し,主として上位層に焦点をあて,ネットワークのプロトコルとその基礎となる |
トラフィック理論の基礎を理解する。あわせて,実用上の主流であるTCP/IPの知識と利用について理解・修得する。 |
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カリキュラムにおける位置づけ |
情報通信工学Ⅰに継続するものであり,この知識が必須である。また,三角関数の演算,確率・統計で学んだ正規分布 |
の性質などについて復習しておくこと。同時開講の応用数学Ⅰで学ぶフーリエ変換や情報数学Ⅱで学ぶ有限体に基づく |
系列生成などの知識が関連深いので,これらを総合的に学ぶ姿勢で臨むこと。 |
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1.情報通信工学の基礎 |
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1.1 無線通信と信号の変復調 |
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・電磁波とその性質 ・周波数帯域とその利用 ・信号とその表現 ・変調と復調 |
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1.2 伝送特性と評価法 |
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・S/N 比とBER ・信号のスペクトル ・情報伝送速度 ・通信路容量 ・周波数利用効率 |
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2.アナログ変調方式とディジタル信号の生成 |
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2.1 アナログ変調方式 |
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2.2 パルス変調方式とパルス符号化変調 |
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3.ディジタル変調方式 |
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3.1 信号の表現と受信誤り率 |
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3.ディジタル変調方式(続き) |
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3.2 さまざまなディジタル変調方式 |
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4.系列設計と広帯域通信方式 |
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4.1 ワイヤレス通信の仕組みと諸問題 |
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4.2 スペクトル拡散通信方式,CDMAと技術的展望 |
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5.前期のまとめ |
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6.WAN技術 |
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・データ交換方式 ・パケット交換方式 ・インターネットの構築 ・ルーティング |
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7.ネットワーク実験準備 |
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・TCP/IPを中心とするネットワーク実験に関する事前解説 |
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8.トランスポート |
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・トランスポート層の機能 ・コネクションの確立と切断 ・負荷の軽減 |
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9.通信トラフィック理論概要 |
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・数学の復習 ・待ち行列 ・即時式モデル |
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10.まとめ |
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教科書 |
岩波保則「ディジタル通信」コロナ社,「コンピュータネットワーク概論」(「情報通信工学Ⅰ」と共通)
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補助教科書 |
「マスタリングTCP/IP 3版」オーム社,プリント配布,演習問題プリント等配布
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履修上の注意 |
授業時および授業時間外の課題として問題演習を行なう。演習の課題はすべて提出が必要である。
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評価基準 |
ディジタル変調方式,多重アクセス技術やスペクトル拡散通信方式の原理について理解する。情報通信工学のネットワーク上位層のプロトコルについて理解する。
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評価法 |
定期試験70%,演習問題等10%,レポートなど20%
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学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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