国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
オペレーティングシステムⅠ
 
担 当 教 官 鈴木 雅人
学年、学科等 4年 情報工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 後期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
オペレーティングシステムの概要について学習し,特にプロセス管理に関する演習を行う.演習では,プロセスの排
他制御,同期処理,メッセージパッシングなどを取り上げ,ネットワークを介したサーバ・クライアントモデルを一
例として簡単な排他制御プログラムを開発する.
カリキュラムにおける位置づけ
プログラミング関連科目の知識を前提とする.電子計算機1・2ではOSのない電子計算機そのものの制御について学
んだが,本科目では,OSで提供されているシステムコールを活用して,プロセス管理などの手法を体験する.尚,体
系的なオペレーティングシステムの知識については、オペレーティングシステムⅡにおいて履修する。
授業の内容 時間
本科目ではUNIXオペレーティングシステムを用いて,特にプロセス管理についての演習を行う.
最初にOSの概要およびUNIXについての解説を行い,演習に入る.
また,最後のまとめとして,ネットワークを介したサーバ・クライアントモデルを一例にとり,
本授業で学んだ手法を取り入れて1つの課題プログラムを作成する.
1.ガイダンス 2
 科目の概要およびオペレーティングシステム全般について解説する.
2.UNIXオペレーティングシステムの概説 2
 UNIXの基本操作の解説を行う.また,UNIXを一例としてOSの概要の説明を行う.
2.プロセス生成 2
 子プロセスの生成方法とプロセス管理について学習する.
3.データ共有方式 6
 プロセス間でのデータの共有方式として,FIFO,メッセージキューを用いた手法を学習する.
4.プロセス同期方式 6
 プロセス同士の同期の取り方としてセマフォを用いた方法を学習する.また,組み込み開発
 などで有効なミューテックスについても解説する.
6
5.ネットワークプログラミング
 ネットワークを介したサーバ・クライアントモデルを構築するための,基本的なプログラミング
 演習を行う.
6
6.ネットワークにおける排他制御
 ネットワーク上で排他制御が必要となる課題を設定し,実際にサーバおよびクライアントプログラム
 を構築する.
教科書
Web教材使用.必要に応じてプリントを配布する.
補助教科書
履修上の注意
プログラミングに関する復習をしておくこと.UNIXについて事前に調査しておくことが望ましい.
評価基準
課題で与えられたプログラムを組むことによって,プロセス管理に関する基本的な事柄が理解できること.
評価法
演習課題100%
学習・教育目標 東京高専
B-2,C-2
JABEE
(d)(f)(h)