国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
電気電子工学特別演習
 
担 当 教 官 全 員
学年、学科等 1年 専攻科電気電子専攻 実験
単位数 期間 必修 2 単位 通期 週2時間 (合計 60 時間)
授業の目標と概要
電気電子工学およびその関連分野における高度の演習を行い、問題解決能力の育成を図る。さらに輪講により技術英
の読解力と表現力を養う。
カリキュラムにおける位置づけ
電気電子工学特別演習は、本科の卒業研究を終えた専攻科1年生を対象として、さらに高度な解析能力を身につける
ための演習科目である。特別研究の学問領域にとらわれず、電気電子工学全般にわたって演習を行い、幅広い問題解
決能力を身につける。
授業の内容
下記テーマの中から各自4テーマを選択
・大貫繁雄:「アンテナ工学」
 アンテナの基本特性と基本的な線状アンテナ及び開口面アンテナを理解した上で、最近の移動通信や衛星通信で用い
られている代表的なアンテナの諸特性を概観し、次世代のアンテナについて考察する。
・伊藤彰:「電磁波工学」
 電波と光の領域を含めた電磁界の波動伝搬現象すべてを扱う。電磁波はラジオ、テレビ、携帯電話など通信の担い手
としての働きがある。さらにレーダーや電子レンジなど非通信としても活用されている。これら両者
の幅広い利用法についても扱う。
・土井淳:「電力・エネルギーシステム工学」
 電力系統解析やエネルギー分析における課題を与え、そのシステムのモデリングおよびシミュレーション、最適化、
評価などの問題解決を通じて、システム工学的手法や数値計算手法の応用力を養う。
・須原啓一:「高電圧工学」
 差分法を用いる電位分布の計算、非線形な電圧−電流特性を有するアーク放電を含む電気回路の計算等をおこない、
絶縁に係わりが深い静電界と、絶縁破壊時のアーク放電への洞察力を高める。
・松井義弘:「制御工学」
 制御系設計ツール(MATLAB・SIMLINK)を用いて、設計およびシミュレーションによる評価を行うことにより、PID制
御、状態フィードバック制御、外乱オブザーバなどの基本的な制御系設計法を修得する。
・舘泉雄治:「計算機工学」
 ハードウェア、OS・ソフトウェア、ネットワーク・セキュリティの3項目について、UNIXワークステーション、ネ
ットワーク機器などを用いて実機を操作しながら学んで行く。
・伊藤浩:「集積回路工学」
 集積回路設計CADソフトを使ってシフトレジスタや加算回路などの回路を設計し,回路抽出と回路シミュレーション
による動作確認を行ない,集積回路設計の基本技術について学ぶ。
・柚賀正光:「電流遮断法による電極反応の特性解析」
 物理化学的薄膜センサーの材質を知る上で、電極反応により成長する薄膜の特性を調べる。その際、反応電流を微少
時間遮断して、その過渡応答特性により観測する。解析能力が養成される。
・青木宏之:「ニューラルネットワークの計算機シミュレーション」
 フィードフォーワード型ニューラルネットワークの誤差逆伝搬法による学習のようすや、相互結合型ニューラルネ
ットワークによる連想記憶メモリの連想動作などの解析を行う。

(続き)
教科目名
電気電子工学特別演習
 
授業の内容
・小池清之:「ディジタル通信システムのシミュレーション」
  ディジタル通信システムのモデル化に関連する課題を与え、C言語によるプログラミングを通じて研究遂行に必要
なシミュレーション技法を習得させる。
・鹿毛哲郎:「計算機による回路解析演習」
 計算機による電気電子回路解析プログラムを題材として、MATLABを用いて線形方程式、非線形方程式、微分方程式な
ど回路解析プログラムを試作する。
・谷田部喜久雄:「電子材料工学」
 誘電材料、絶縁材料、半導体材料および磁性材料を物性論的な立場から学ばせると共にそれらの材料はどのような特
徴を生かし、どのような形で実用されているかを探求させる。
・大塚友彦:「ハードウエア記述言語を用いたCPUマシン語プログラム演習」
 ハードウエア記述言語で記述された教育用CPUを用いて、各種マシン語プログラムの設計演習を行う。動作確認はHDL
シミュレータを用いる。
・加藤格:「環境材料に関する工学的検討」
 環境の改善や保全のための機能性材料について、その作成法、評価法および利用法などを工学的に検討し、1つの環
境対策プログラムを設計する。
・永吉浩:「電子デバイス工学」
 各種トランジスタ、量子デバイス、光デバイス、ナノデバイス等について基礎となる理論の計算演習および実践的な
応用についての設計演習を行う。
・一戸隆久:「材料評価技術演習」
 半導体などの材料評価に用いられる計測機器を用いて実際に測定を行い、材料評価技術について学習する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
各指導教員の指定による。
補助教科書
履修上の注意
電気電子工学およびその関連分野における高度の演習を行い、問題解決能力の育成を図る。さらに輪講により技術英語の読解力と表現力を養う。
評価基準
各演習は取り組む姿勢及びレポートにより評価し、それらの総合で評価
評価法
レポートなど100%
学習・教育目標 東京高専
C-7,C-8,C-9,C-10,C-11,C-12,C-13
JABEE
(d)(e)(h)