国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
離散数学
 
担 当 教 官 中里 肇
学年、学科等 2年 専攻科一般・共通 通常講義
単位数 期間 選択 2 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
 集合論(集合、写像など)、初等整数論(素数、合同式、不定方程式など)、抽象代数学(群、環、体、多項式環など)
の基礎部分を講義する。
 基礎的な問題演習を通じて、理解を深めると共に数学的な考え方と問題処理の方法を学習する。
カリキュラムにおける位置づけ
 1年から3年までの高専数学の延長であるが、主として代数的な構造を取り扱う。
 コンピュータ・通信の分野における暗号理論・符号理論などの基礎付けとなる。
授業の内容 時間
1.集合論 10
 集合  集合・写像の定義
 写像  単射、全射、全単射
 関係  同値関係、同値類、大小関係
 演習  問題演習
2.初等整数論 9
 約数、倍数  最大公約数、最小公倍数
 素数     素数、素因数分解
 合同式    合同式、フェルマーの小定理
 不定方程式  1次不定方程式、2次不定方程式
 演習     問題演習
3.代数系 10
 群     群の定義、例
 部分群   部分群の定義、例、coset分解
 環、体   環と体の定義、例、基本性質
 多項式環  不定元、多項式環
 演習    問題演習
前期末試験 1
   
   
   
   
教科書
補助教科書
野崎昭弘著 離散系の数学
履修上の注意
 補助教科書を指定するが、講義の内容が中心である。必ずノートをとり、演習問題を考えること。
主な定理、用語と記号は憶え、使えるようにすること。
評価基準
 集合、写像、素数、合同式、群、環、体の基本的な記号・用語と考え方を理解して基本的な例を知っていて、易しい演習問題が解けること。
評価法
定期試験75%,問題演習25%
学習・教育目標 東京高専
C-1
JABEE
(c)