国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
回路網理論
 
担 当 教 官 鹿毛 哲郎
学年、学科等 4年 電子工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 後期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
 システムとしての電気回路は、2つの端子が対になった四端子網(二端子対回路)として取り扱うことが多い。こ
こでは四端子網回路の基礎公式、および他の四端子網との接続方法、表現方法、等価回路など四端子網としての取り
扱い方法と計算方法を学ぶ。
カリキュラムにおける位置づけ
電気回路Ⅰ、電気回路Ⅱの発展として、回路網を四端子(二端子対)を持ったシステムとして取り扱う。これは、フ
ィルタ、伝送回路、分布定数回路の取り扱いの基礎となる。
授業の内容 時間
・四端子回路網の行列による表示 4
 四端子網の入出力変数であるI1、I2、V1、V2の行列による表示(Z行列、Y行列、F行列、H行列、G行列)
・四端子網の接続 4
 四端子網の相互接続とその計算方法(直列接続、並列接続、縦続接続、直並列接続、並直列接続)
・四端子網の等価回路 6
 四端子網回路の等価回路と相互接続(直路四端子網、分路四端子網、L形四端子網、T形四端子網、
 π形四端子網、格子形四端子網)
後期中間試験 1
・変成器と理想変成器 2
 交流回路での変成器、理想変成器によるインピーダンス変換
4
・対称四端子網と二等分定理
 対称四端子網と二等分定理、対称四端子網から格子形四端子網への変換
4
・影像パラメータと反復パラメータ
 影像インピーダンスと反復インピーダンスの概念
・フィルタ 4
 フィルタの特性、伝送係数と伝送量
学年末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
教科書
「基礎からの交流理論」(小郷原著、小亀・石亀著 電気学会)
補助教科書
履修上の注意
3年までの電気回路と電磁気学の内容をよく理解しておくこと。また取り扱い手法として、特に行列計算について十分復習しておくこと。
評価基準
教科書レベルの問題で60%以上を修得すること。
評価法
定期試験90%,演習課題提出10%
学習・教育目標 東京高専
C-1,C-6
JABEE
(c)(d)