授業の目標と概要 |
工業数学Ⅲの授業に引き続いて,信号処理や画像処理などのデータ解析に必要となる数学について学ぶ。本授業の主 |
なテーマは離散フーリエ解析と主成分分析である。本授業では,これらテーマを”重ね合わせの原理”という |
切り口から学ぶ。重ね合わせの考え方は工学のさまざまな分野で活かされる。本授業の目標は重ね合わせの原理にも |
とづく計算を行うことができ,データ解析が行える能力を身につけることを目標とする。 |
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カリキュラムにおける位置づけ |
線形代数,微分積分,工業数学Ⅲを履修していることを前提とする。 |
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1.離散フーリエ解析 |
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信号がデジタルデータとして与えられた場合,これをさまざまな周波数成分の振動成分に分解する |
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「離散フーリエ解析」を学ぶ。その結果,ほとんどの部分で連続信号の場合と同様な概念と関係式が |
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得られることを理解する。 |
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ここでは,以下の内容について学習する。 |
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・離散フーリエ変換 |
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・たたみ込み和 |
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・パワースペクトル |
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・自己相関関数 |
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2.主成分分析 |
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データの特徴をとらえてより効率的にデータを表現しようとするひとつの手法を学ぶ。その過程で |
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「固有値」や「固有ベクトル」が何を意味しているのか,また工学の世界においてはこれらを求める |
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ことが重要なことであることを理解する。画像処理における主成分分析の実例を通して,更に理解を |
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深める。 |
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ここでは,以下の内容について学習する。 |
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・行列の固有値と固有ベクトル |
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・固有値と2次形式 |
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・主成分分析の画像処理への応用 |
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教科書 |
「これなら分かる応用数学教室」金谷健一(共立出版)
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補助教科書 |
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履修上の注意 |
線形代数,微分積分,工業数学Ⅲを履修していることを前提とする。 この科目 は45時間の学修で1単位となる科目です。
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評価基準 |
重ね合わせの原理という考え方を身に付け,基本的な離散フーリエ解析と主成分分析の計算ができるか。
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評価法 |
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学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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