授業の目標と概要 |
機械製作法Aでは実用機械材料とその変形特性を学び、変形加工に分類される塑性加工、鋳造および接合加工に分類さ |
れる溶接、ろう接、接着について加工の原理や材料、加工条件を調査学習し、学生自身が変形加工と接合加工を用いた |
金属部品の製作条件設定、工程設計および簡易プレス金型設計ができることを授業の目標とする。 |
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カリキュラムにおける位置づけ |
材料学(3年次履修)、材料力学(4年次履修)の知識を実際の金属材料の加工に適用し、プレス加工、鋳造、溶接により機 |
械部品を製作する技術、金型の役割を学び、これらの機械製作手法を応用した機械部品の設計とその加工工程の設定が |
できる。機械工作に関する基礎科目として位置づけ、5年次履修の加工学の基礎とする。 |
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1.金属の変形 1.1引張試験 1.2弾性と塑性 1.3変形温度と変形抵抗 1.4回復と再結晶 |
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2.塑性力学の基礎 2.1真応力、真ひずみ 2.2応力ベクトルと応力テンソル 2.3降伏条件(トレスカ |
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3.せん断加工 3.1せん断変形機構 2.2せん断加工力 2.3切り口面 2.4ファインブランキング 2.5金型設計 |
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4.鍛造加工 4.1鍛造温度 4.2鍛造機械 4.3自由鍛造、型鍛造 4.4鍛造加工力 4.5圧印加工 |
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5.圧延加工 5.1圧延機構 5.2圧延機 5.3圧延条件(温度、圧下率、荷重、張力、速度) 5.3孔型圧延 |
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6.押出し加工・引抜き加工 |
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6.1前方押出し 6.2後方押出し 6.3押出し温度 6.4押出し管製造 6.5引抜き力 6.6引抜き機械 6.7線材 |
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7.曲げ加工 7.1板の曲げ変形 7.2スプリングバック 7.3管の曲げ変形 7.4板の矯正 |
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8.絞り加工・張出し加工 |
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8.1絞り変形機構 8.2しわ押え 8.3工具形状 8.4材料異方性 8.5パンチ力 8.6対向液圧成形 8.7張出し成形 |
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9.機械実用材料 9.1炭素鋼 9.2鋳鉄 9.3ステンレス鋼 9.4ジュラルミン 9.5黄銅 9.6チタン 9.7マグネシウム |
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10.熱処理 10.1Fe-C系状態図 10.2焼鈍し、焼なまし、焼入れ、焼戻し 10.3析出硬化 10.4回復、再結晶 |
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11.鋳造 11.1砂型鋳造 11.2Vプロセス 11.3ロストワックス 11.4ダイカスト 11.5遠心鋳造 |
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12.溶接 12.1アーク・TIG・MIG溶接 12.2ガス溶接 12.3抵抗溶接 12.4熱影響部 12.5はんだ |
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13.粉末成形 13.1粉末圧縮、圧粉密度分布 13.2仮焼結 13.3本焼結 13.4サイジング |
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14.プラスチック成形 |
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14.1射出成形 14.2圧縮成形 14.3トランスファーモールド 14.4 押出成形 14.5ブロー成形 |
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教科書 |
塑性加工入門 日本塑性加工学会編 コロナ社、機械工作法(増補)平井三友、和田任弘、塚本晃久共著 コロナ社
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補助教科書 |
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履修上の注意 |
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評価基準 |
試験およびレポートによりプレス加工、鋳造、溶接を応用した機械部品の設計とその加工工程の設定ができ、簡易金型の設計ができることを基準として評価する。
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評価法 |
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学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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