国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
機械の技術史
 
担 当 教 官 清水 昭博
学年、学科等 5年 機械工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
目標①機械技術の歴史を、世界と日本に分けて全体像を把握する。②1800年代の鉄道技術と造船技術が機械工学へ与
えた影響を理解する。③「機械工学」の基本となる現在の4力学が、今の形までになった過程を各分野(材力、機
力、流力、熱力)について理解する。④日本の機械工学の明治から現代までの歴史を概観する。機械工学の歴史上著
名な人物の名前と業績を知っておくこと。これらの人物が、機械工学の歴史上果たした役割を理解しておく。試験レ
ベルは、教科書中心に出題予定。
カリキュラムにおける位置づけ
機械工学の学習によって多くの人名のついた原理や法則を学ぶが、いつ、誰によって、どのように生まれて、発展し
てきたか、という歴史を学ぶことにより、その発展の経緯を理解し、今後の技術開発に対する士気の高揚を図る。
授業の内容 時間
0.機械の技術史を学ぶにあたって 14
  ①技術とその特質
  ②機械の技術史を学ぶ意義
1. 古代人の知恵−古代の機械と機械学
  ①古代中国の機械技術と技術思想
  ②古代ギリシャとローマの機械技術思想
2.中世の学術
  ①中国ー宋時代
  ②中世・後期中世の技術と自然学
3.ルネッサンス、インゲニアトールの時代
  ①レオナルド・ダ・ビンチ
  ②鉱山技術
4.技術の発展と科学革命
  ①ガリレオ、ホイヘンス、ニュートン
  ②動力学の発展
5.数学者たちの発展
  ①科学アカデミーの成立
  ②ベルヌーイ、オイラー、ダランベール、
   ラグランジェ
6.産業革命と近代エンジニアの誕生
  ①蒸気機関とその発展
  ②フランスの土木技術と水力学の発展
前期中間試験 1
7.フランス革命とエコルポリテクニク 14
  ①エコルポリテクニクのめざすもの
  ②カルノー、クーロン、フーリエについて
8.現代機械工学の夜明け
  ①鉄道の発展と近代の造船技術
  ②初期の機械工学書
9.高級技術者と機械工学の発展
  ①技術教育機関の拡大と専門家の出現
  ②専門化・細分化
   (材力、流力、熱力、機力の発展)
10.日本の機械工学事始め
   ①江戸時代・幕末維新期の機械工学書
   ②工学系学術団体の発足

(続き)
教科目名
機械の技術史
 
授業の内容 時間
11.機械工学の現代と未来
   ①20世紀の機械技術の流れ
   ②新たな傾向と機械工学の未来
前期末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
三輪修三著、機械工学基礎コース 機械工学史、丸善株式会社
補助教科書
履修上の注意
材料力学、流体力学、熱力学、機械力学等の教科書を用意しておき、人名がでてきたときに検索できるように準備しておくこと。著名な人物名が各所で、でてくるので図書館等で調べることを心がけること。
評価基準
定期試験75%、レポートなど(授業中レポート15%+人物レポート10%)25%として100点満点に換算する。
評価法
定期試験75%,レポートなど25%
学習・教育目標 東京高専
D-5
JABEE
(e)