国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
基礎製図
 
担 当 教 官 多羅尾 進、堤 博貴
学年、学科等 2年 機械工学科 実験
単位数 期間 必修 4 単位 通期 週4時間 (合計 120 時間)
授業の目標と概要
機械系技術者にとって,今後,図面を作成する側になるか,理解し使用する側になるかを問わず,工学言語ともいわ
れる図面の作成能力を持つことが必須である.基礎製図では,製図実習と講義を通して,図面作成および読解を行う
ための基礎を身につけることが目標である.
カリキュラムにおける位置づけ
機械設計製図A(3学年),機械設計製図B(4学年)等の科目に関連するものであり,これらに対応できるように,立
体の正しい投影法を習得すること,および,演習を通じて他の人に理解してもらう機械図面の描き方を習得すること
により機械製図の基礎的な技能を身に着ける科目である.
授業の内容
(1) ガイダンス・製図用具の使用方法(2時間)
 授業内容の概要説明、製図用具の使用方法と演習
(2) 線・文字の表し方(6時間)
 線の種類や用途、線のひき方、文字の表し方
(3) 図形の表し方(12時間)
 投影法、投影図の表し方、断面図の表し方
(4) 寸法の表し方(10時間)
 寸法の種類、寸法記入方法、寸法記入上の注意事項
(5) 機械要素の製図法(8時間)
 ねじの規格,ボルトナットの製図法
(6) 豆ジャッキの課題説明と製図演習(6時間)
(7) 寸法公差,はめあいの説明(4時間)
(8) ねじ,表面粗さ,溶接の説明(6時間)
(9) オイルタンクの課題説明と製図演習(5時間)
 部品と部品の組付けにより製品が出来上がる仕組みと組付け方法を理解し,図面上での表記方法を学ぶ.
 課題演習によりこれらを確認する.
(10) ねじ部品,キーとキー溝,握りの選定法説明(6時間)
(11) ハンドル車の課題説明と製図演習(8時間)
 軸とハンドル(握り)間の部分におけるキーの役目を理解し,演習により確認する.
(12) 幾何公差の説明(4時間)
(13) フランジ形固定軸継手の課題説明と製図演習(10時間)
 ゆがみや位置ずれによる公差の存在を認識して,これらの幾何公差の種類と図面上での表記方法について学ぶ.
(14) 標準平歯車の説明と製図演習(10時間)
 歯車の内,もっとも使用されている平歯車の特性と製図の方法を演習にて習得する.
(15) 圧縮コイルばねの説明と製図演習(10時間)
 形状復帰部品であるばねの内、圧縮コイルばねの特性と製図の方法を演習にて習得する。
(16) トースカンの課題説明,スケッチ演習,製図演習(13時間)
 実物をノギスで寸法測定してスケッチ絵を書き,それに基づいて製図する演習を行う.
 
教科書
堀幸夫ら著 新編JIS機械製図第4版(森北出版㈱)
補助教科書
履修上の注意
製図用具一式を用意しておくこと.
製図演習には方眼紙やケント紙を使用するので各自事前に準備の上,持参すること.
授業時間内は,集中して製図に取り組むこと.図面の提出期限を厳守すること.
評価基準
製図の規格に従い,適切に機械図面を描くために必要となる基本事項の理解の程度,およびその技能について提出された図面から評価する.
評価法
提出図面100%
学習・教育目標 東京高専
C-2,C-6
JABEE
(d)(h)