国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
日本史
 
担 当 教 官 今泉 徹、荒垣 恒明
学年、学科等 2年 一般科目(人文系) 通常講義
単位数 期間 必修 2 単位 通期 週2時間 (合計 60 時間)
授業の目標と概要
①国際社会で生きる技術者として必要な、近現代史を中心とした日本史の基本的知識を身につけ、②自ら課題を設定
して調査し、自分の考えをレポートにまとめて発表する能力を養う。そのため前期は近現代史を中心とした通常の日
本史の授業をおこない、夏休みにレポートを課し、後期の授業では通常の授業に交えて一人一人がレポートを発表す
る演習形式をとる。
カリキュラムにおける位置づけ
近現代を中心とした日本史の知識を身につけ、自ら課題を設定して、資料を取捨選択しながら客観的に考察して分析
し、発表をしていく、積極的な取組が求められる。このような教育を通して国際社会に主体的に生きる日本人技術者
としての資質を養う科目と位置づけられる。
授業の内容 時間
日本史の時代区分と前近代社会 1
 日本史の時代区分と各時代の特徴を理解する
1.近代国家の成立
開国によって欧米列強の近代的な国交、貿易関係に取り込まれたこと、それに影響されて明治維新が起こ
り、近代的立憲国家が成立したことを理解する。
 開国と幕末の動乱 3
 明治維新と富国強兵 5
 立憲国家の成立 4
前期中間試験 1
欧米列強と対等の関係を築くために、富国強兵政策を進めて大陸進出をはかったこと、日清・日露戦争の勝 4
利によりそれを達成して、大衆文化が成立したことを理解する。 3
 日清・日露戦争と国際関係 1
 近代産業の発展
 近代文化
2.近代日本とアジア
第一次大戦後、欧米との協調関係を進めたために、政治・外交が安定したことを理解する。 3
 第一次世界大戦 2
 ワシントン体制 1
 市民文化
レポートの書き方 1
調査の方法、レポートの書き方を理解する。
前期末試験 1
相次ぐ恐慌のため大陸進出によって局面打開を図るという意見が増え、軍部が台頭して政党政治が崩壊し、 2
国際的に孤立していったこと、そのためファシズム体制をとるようになり、ついに太平洋戦争に突入したこ 2
とを理解する。 3
 恐慌の時代
 軍部の台頭
 第二次世界大戦 6
夏休みのレポートをもとに、各自10分程度の発表をする。
レポートの発表
後期中間試験 1
悲惨な戦争から日本が立ち直り、平和な民主国家として再出発したことを理解する。
日本の講和・独立と、戦後から現在までの政治・経済の展開過程を理解し、現在の日本の課題を理解する。 1
3.占領下の日本 2
 占領と改革
 冷戦の開始と講和 2

(続き)
教科目名
日本史
 
授業の内容 時間
4.高度成長の時代から現在の日本社会 2
 55年体制 2
 経済復興から高度成長へ
5.激動する世界と日本 6
レポートの発表
引き続き並行して、夏休みのレポートをもとに、各自10分程度の発表をする。
学年末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
詳説日本史B(山川出版)
補助教科書
履修上の注意
必要に応じてプリントを配布するので、貼り付けておけるように日本史専用のノートを用意する。授業時に教科書を読んでもらうこともあるので、適宜、辞書・辞典類を引く習慣をつけてほしい。なお、課題発表をきちんと済ませなかった場合は学年末評価は単位不可となる。
評価基準
現代の日本社会がどのようにして形成されてきたのか、日本史の基本的な知識を身につけていること。さらにその知識をもとに自ら課題を設定して考察して考えをまとめ発表できること。
評価法
定期試験70%,レポート・発表20%,小テスト・提出物等10%
学習・教育目標 東京高専
D-3
JABEE
(g)