授業の目標と概要 |
私たち人間を含め、多様な生物がこの地球上に生きているということはどういうことだろうか? このことを科学 |
的に解析していくのが生物学である。本講義では下に示すような生物学の基礎的事項を学び、地球上で営まれる生命 |
現象についてより深く理解できるようになることを目標とする。 |
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カリキュラムにおける位置づけ |
物質工学科以外の学科では4年生までに「生物学」に関連する講義が開設されていない。人文ゼミⅡの1科目とし |
て、生物学に関する知識を習得する機会を設けている。 |
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1. 生命の意味 |
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生物科学のあり方について述べた後、生物だけがもっている特質、生命の起源、生命の連続性などについ |
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て解説し、講義の導入とする。 |
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2. 細胞の構造と細胞分裂 |
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生物体の構成単位である細胞はどのような物質でできているのかを述べた後、原核細胞と真核細胞の構造 |
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と機能について解説する。また体細胞分裂の様子についても学ぶ。 |
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3. 代謝:異化と同化 |
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生命を維持するためにはエネルギーが必要である。このため細胞内では酵素反応によって有機物を合成し |
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たり分解したりする代謝が行われている。ここではこのような生体内化学反応について学ぶ。 |
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4. 遺伝子と遺伝情報 |
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遺伝子の本体はDNAである。この構造や複製、そして遺伝子情報がいかにして発現するのかについて学ぶ。 |
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5. 生殖と遺伝 |
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生殖はいかにして行われるか、遺伝とはどのような現象であるかについて、とくに染色体、遺伝子と関連 |
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づけながら解説する。 |
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6. 生物の多様性と分類 |
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地球上の生物はどのように多様であるのか、生物の分類の単位としての「種」はどのように定義されるの |
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か、そして多様性はどのように整理されるのか、などについて解説する。 |
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7. 進化と系統 |
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進化の思想はどのようにして生まれ、定着してきたのかを概観したのち、種が分化し進化していくしくみ |
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について解説する。 |
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8. 生態系 |
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現在の地球上の生態系(食物連鎖や物質循環)は、光合成生物の誕生とその後の長い生物の進化の歴史の |
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結果で成り立っていること、そしてこのバランスは地球のかけがえのない財産であることを理解する。 |
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教科書 |
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補助教科書 |
石川 統 編、大学生のための基礎シリーズ2 生物学入門、東京化学同人
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履修上の注意 |
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評価基準 |
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評価法 |
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学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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