国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
地域文化論
 
担 当 教 官 今堀 恵美
学年、学科等 5年 一般科目(人文系) 通常講義
単位数 期間 選択 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
モノ・技術・資源をめぐる文化の違いを理解する。
 文化人類学は、人間がもつ文化の多様性に注目して「人類とは何か」を探っていく学問です。特に、世界中の様々
な民族が蓄積してきたモノと人との特別な関係に着目し、技術・資源の利用法にも文化の違いがあることを学んでい
きます。
カリキュラムにおける位置づけ
本校に欠けている世界地理関連科目を学べる貴重な科目である。文化人類学の専門的知見を活用しながら、学生によ
る異文化理解に貢献できる。
授業の内容 時間
1.文化人類学は世界の見方を学ぶ 6
文化人類学の方法論及び特徴を説明します。文化人類学的な認識方法である「文化相対主義」についての理
解を深めます。
6
2.人はモノをどのようにみるか
世界中の民族が「もの」に様々な意味体系や象徴を見いだした事例を紹介します。
6
3.なぜ人はモノを贈るのか
各文化の中で貴重品とされた特別なモノを人びとが交換したり、贈与するメカニズムを考察します。
6
4.技は人に何をもたらすか
技が人びとを繋ぎ、形成する社会関係に注目します。
5.5
5.人は何に資源を見いだすのか
上述の議論を踏まえた上で、人がモノや技のどの部分に有用性を見いだし、広い意味での資源としてきたの
かを様々な世界の事例から学びます。
前期末試験 0.5
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
特に指定しない。発表論文は発表者に適宜コピーを配布する。
補助教科書
特に指定しない。
履修上の注意
授業は文献読解及び発表を含めたゼミ形式で進めます。履修を希望される方は課題論文の発表をしていただきます。文献はコピーをしたものを受講者に配ります。
評価基準
世界各地の文化の多様なかたちを理解し、人類学関係の著作をある程度読みこなせるようになること。また読解した文献を説得力をもってプレゼンテーションできること。
評価法
定期試験50%,プレゼンテーション50%
学習・教育目標 東京高専
JABEE