| 授業の目標と概要 |
| 古典の授業で学んだ漢文訓読の知識を確認し、漢詩についての理解を深め、自分の力で漢詩を読み内容を味わうことを |
| 目標とする。その上で、自らの言語表現に古典で学び得た成果を取り入れ、思考活動をより深く豊かにすることを目指 |
| す。内容としては、日本で漢詩として親しまれている唐代までの詩の中で、「別離」を主題とする詩を中心に扱い、時 |
| 代を追って、人間を取り巻く諸々の難関がどのように表現されてきたかを読み取っていく。 |
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| カリキュラムにおける位置づけ |
| 中国から漢字が伝わって以来、中国の文化や思想、文学は日本語の中に漢文として取り入れられ、現代に至っている。 |
| 日本語を深く理解し論理的な思考力を身につけその的確な表現法を獲得するためにも、漢文の学習は有用である。漢文 |
| を学ぶことで日本語によるコミュニケーションの基礎力を身につけ、技術者としての真の思考力を育成することがこの |
| 科目の目標である。 |
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| 1漢詩入門 |
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| 訓読の基礎確認 |
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| 古体詩と今体詩について |
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| ・転機の詩 |
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| 特定の状況における詩の限定性を味わい、その普遍的価値を見出す読解力を養う。 |
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| ・刺客荊軻の詩 |
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| ・「垓下歌」項羽 |
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| ・「大風歌」漢高祖 |
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| ・安定しない社会状況の中で、異なる人生を辿った友人同士の転機を読みとテイク |
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| ・嵆康と阮籍 |
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| ・大貴族として生きた詩人と、当時の貴族社会を中心とする文壇の枠から外れて独自の世界観を築いた詩人と |
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| の比較を通して、様々な詩人の生き様に触れる。 |
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| ・謝霊雲と陶淵明 |
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| ・歴史に翻弄された詩人の人生を通して、苦難をどのように表現し、どのように文学の中で昇華しているのか |
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| を読みとっていく。 |
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| ・庾信の詩 |
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| ・南朝の詩 |
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| ・転機を前に、自らの決意を込めた詩を読んでいく。 |
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| 社会の状況や、個々の詩人の置かれた状況、地位、身分などに関わりなく、大きな転機を前にした普遍的な |
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| 感懐を詠う詩を読み、人間が直面し乗り越えねばならない壁との向き合い方をそこから読み取っていく。 |
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| ・「述懐」魏徴 |
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| ・「春望」杜甫 など |
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