国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
機器分析Ⅰ
 
担 当 教 官 工藤 節子
学年、学科等 4年 物質工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 後期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
 我々の生活は現代の化学工業に依存しており,ほとんど全ての場面において分析・測定が関わっている.分析化学
は研究開発や品質管理その後の展開に大きく寄与し,時代の要請によって変化するものであるところから,広範囲に
わたるダイナミックな学問分野といえる.分析・測定を行うにはその対象全体をみることが重要になる.ここでは代
表的な機器分析法の原理や特徴等を学び,試料の前処理を含む適切な分析法をデザインできるようになることを目標
とする.
カリキュラムにおける位置づけ
 本授業科目は既に学んだ分析化学実験(簡単な統計を含む),分析化学の技術や知識を基礎とし,機器分析Ⅱ,材
料化学,環境科学,錯体化学,電気化学,品質管理,卒業研究と関連する.
授業の内容 時間
1.総論                       分析化学の役割と機器分析の特徴 1
2.統計の基礎                    分析値の取り扱いと信頼性 3
                
3.試料の前処理                   試料の採取と調製 3
                 
4.分離分析                     分離分析とは.分離の基本,各種分離分析法 2
              
5.クロマトグラフィー                基礎,各種クロマトグラフィー 4
6.演習                       1〜5 2
7.電磁波スペクトル領域と機器分析          電磁波スペクトルの領域,機器分析との関連,
                           電磁波エネルギーの単位換算 1
8.紫外・可視吸光光度分析              原理(電子遷移,紫外・可視吸収スペクトル),
                           測定法,特徴,応用例 3
9.赤外吸収分析                   原理(振動モード,回転・振動スペクトルなど) 2
                                                
10.原子吸光分析                  原理,測定法,特徴 2
   
11.発光分光分析                  原理,測定法,特徴 2
12.電気化学分析I                 電位差分析法,pHメータの原理と測定上の注意 2
                
13.演習                      7〜12 2
                                        
                       

(続き)
教科目名
機器分析Ⅰ
 
授業の内容 時間
学年末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
基礎分析化学(今泉 洋ほか 共著,化学同人;3年次の分析化学の教科書,4章以降)
入門機器分析化学(庄野利之・脇田久伸 編著,三共出版)
補助教科書
[推薦書] 実験データを正しく扱うために(化学同人編集部 編;化学同人)
履修上の注意
3年次までに学んだ化学,分析化学実験,分析化学,統計などの基礎が前提となる.
演習問題には積極的に取り組み,理解を確かなものにしてほしい.
評価基準
各種機器分析法の原理や特徴を習得し,授業内容レベルで60点以上をとること.
評価法
定期試験60%,レポートなど40%
学習・教育目標 東京高専
C-4,C-6,C-7
JABEE
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