国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
材料化学
 
担 当 教 官 阿久沢 昇
学年、学科等 4年 物質工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
材料開発に携わる化学系技術者が習得しておくべきことがらについての基礎を学ぶ。主として材料の電気的性質、固
体の磁性、超伝導、固体状態の熱力学等について学習すると共に、ナノマテリアル、エネルギー変換材料等々、最新
のトピックスについても興味を持って学習できるようにする。
カリキュラムにおける位置づけ
化学、無機化学、有機化学、物理化学、分析化学、量子論といった化学系基礎科目を主に習得していること。材料工
学(4年後期)や物性物理化学(5年後期)などで学習する内容の基礎となる。
授業の内容 時間
固体の電気伝導とイオン伝導 8
   固体中の結合状態、電気導電性による材料の分類、絶縁体・半導体・金属の区別、
   キャリア密度と移動度、バンド形成、フェルミ順位、不純物半導体、pn接合ダイオード、
   イオン伝導体、格子欠陥、燃料電池への応用
固体の磁性
6
   磁性の根源、反磁性と常磁性、強磁性、反強磁性、フェリ磁性、代表的な磁性材料
前期中間試験 1
超伝導 4
   超伝導の発見、マイスナー効果、超伝導物質、応用可能性
固体状態の熱力学 6
   相、成分、自由度、蒸気圧図、てこの規則、温度−組成図、相律、2成分状態図
ナノカーボン 4
   フラーレンとカーボンナノチューブ、カーボンファイバー、黒鉛層間化合物
前期末試験 1
   
   
   
   
   
   
   

(続き)
教科目名
材料化学
 
教科書
村石治人、基礎固体化学、三共出版
補助教科書
田中勝久、固体化学、東京化学同人
履修上の注意
授業の前に教科書をよく読んでおくこと。演習を実施することが多いので常に電卓を準備しておくこと。
評価基準
教科書レベルの試験および課題で60点以上とること。
評価法
定期試験80%,レポートなど20%
学習・教育目標 東京高専
C-4,C-6
JABEE
(c)(d)