国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
量子論Ⅱ
 
担 当 教 官 土屋 賢一
学年、学科等 4年 物質工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
3年次の量子論Ⅰにおいてはいわゆる前期量子論がなぜ必要となったかをその歴史もふまえて勉強した。量子論Ⅱにお
いては量子力学の基本方程式であるシュレディンガー方程式を実際の問題にどのように適用し、解を得るかについて講
義する。
カリキュラムにおける位置づけ
量子論Ⅰの内容、3年次までに勉強した程度の数学及び物理学を前提とする。
授業の内容 時間
1. シュレディンガー方程式 2
     重ね合わせの原理
    波動関数の意味、期待値
2. 1次元ポテンシャルの散乱状態 6
     階段ポテンシャルによる散乱
    確率密度流、トンネル効果
3. 1次元ポテンシャルの束縛状態 6
     井戸型ポテンシャルによる束縛状態
    クーロンポテンシャルによる束縛状態
前期中間試験 1
4. 調和振動子 8
     固有状態
    エルミート多項式
5. 量子力学の一般論 6
     解析力学
    演算子
前期末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
書名:演習で学ぶ量子力学、著者:小野寺嘉孝、発行所:裳華房
補助教科書
書名:Quantum Mechanics、著者:L.J.Schiff
履修上の注意
量子論Ⅰを復習しておくこと。
評価基準
典型的な問題についてシュレジンガー方程式を解くことにより考察できるかどうか定期試験により評価する。
評価法
定期試験100%
学習・教育目標 東京高専
C-1,C-4,C-5,C-6
JABEE
(c)(d)