国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
基礎電子量子工学
 
担 当 教 官 伊藤 浩
学年、学科等 3年 電気工学科 通常講義
単位数 期間 必修 2 単位 後期 週4時間 (合計 60 時間)
授業の目標と概要
 現在の電気電子技術では電子を利用した素子が開発され利用されている。本講義では,これらの電気電子デバイス
を理解する上で基礎となる電子の量子論的な物理現象を学ぶ。さらに,その基礎を基に,電気電子材料からデバイス
までの概要を学ぶ。したがって,本講義では電子エレクトロニクス技術の基礎を習得することが目的である。
カリキュラムにおける位置づけ
本講義は,電子デバイス・物性分野に限らず,電気系の科目に共通した基礎的な講義として位置づけられる。
授業の内容 時間
0.講義のガイダンス 2
1.真空中の電子 12
2.原子内の電子
※量子論の基礎(概要)を中心に学ぶ。
15
3.固体内の電子
※固体(金属,半導体,絶縁体)の中の電子の振る舞いについて学ぶ。
後期中間試験 0.5
4.電子管 10
5.光電変換電子管
※電子管(真空管)の技術を学び,増幅回路やブラウン管の動作を理解する。
6.半導体デバイス 20
7.光デバイス
※電子の量子論的な基礎知識を用い,固体素子のトランジスタやLEDの動作を理解する。
学年末試験 0.5
   
教科書
電子工学基礎(中澤達夫,藤原勝幸)コロナ社
補助教科書
履修上の注意
量子論的な考え方は最初は難しく感じるため,特に前期に学ぶ内容は予習復習を行い,十分理解すること。理解ができていないと,その後の内容を理解することが困難となる。
評価基準
教科書の内容を十分理解していること。
評価法
定期試験80%,レポートなど20%
学習・教育目標 東京高専
C-6
JABEE
(d)