国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
中小企業・ベンチャー論
 
担 当 教 官 浅野 敬一
学年、学科等 2年 専攻科一般・共通 通常講義
単位数 期間 選択 2 単位 後期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
ものづくりの基盤を支える中小企業や経済活性化の担い手とされるベンチャーについて、実地調査を含めながら、現状
と課題を理解するとともに、自らの研究(卒業研究・特別研究等)を新たなビジネス(会社の設立は選択肢の一つに過
ぎず、新技術や新商品を世に送り出すこと。)に結びつけるための基本的なプランニングの手法を修得する。
カリキュラムにおける位置づけ
これまでに修得した知識の総合及び自らの研究で社会に貢献する強い意欲が求められる。研究の成果を論文とは別のか
たちで発表する場と考えていただきたい。また、技術者倫理(1年)で学んだ技術者としての配慮をビジネスという実
践の場で応用する訓練と位置づけられる。
授業の内容 時間
1.はじめに 1
 授業の概要、進め方の説明
2.日米における中小企業・ベンチャーの概要 3
 中小企業とは何か? なぜ「中小」企業と呼ばれるのか? ベンチャーとの違いは?
 大企業の出現とともに、中小企業の概念が形成された過程について、米国と日本を例に歴史的に考察する。
4.ビジネス・プランの作成① 4
 研究から事業へ展開するため、計画作りの基本を修得する。
5.ビジネス・プランの作成② 4
 計画を数字で表現しながら、事業としての可能性や継続性を検証する。
6.ビジネス・プランの作成③ 4
 ディスカッション等を通じて計画をブラッシュ・アップする。
7.実地調査 8
 中小企業等の実態を知り、併せてビジネス・プラン作成の参考にするため、企業等を訪問し、新技術や新商
 品の開発の実際を社長や開発責任者からヒアリングする。可能な限り受講生の関心等に応じて調査先を選定
 するが、現在のところ、半導体製造装置開発、精密研削機開発の2社を候補としている。 4
8.プレゼンテーションの準備
 作成したビジネス・プランをもとに、当該技術についての「素人」にも伝わるように準備をする。 2
9.発表会
 各自のビジネス・プランを15分程度で発表する。担当教員の他にも、審査員を招く予定であり。 2
なお、ビジネス・プランの作成にあたっては、担当教員の他に、事業立ち上げを専門とするコンサルタントを
講師として招聘する。実地調査を含めて、意欲ある学生の受講を期待する。
   
   
   
   
   
   
教科書
利用しない。なお、授業においてはレジュメを配布する。
補助教科書
授業中に指示する。
履修上の注意
企業の実地調査への参加及びビジネス・プランの作成と発表が必須である。時間割上は木曜日3・4時限になっているが、実地調査や講義を木曜日5〜8時限に実施する日もある(その分休講の週もあり)。忙しい時期と思うので、計画的に課題を消化し、ビジネス・プランを完成させてほしい。
評価基準
適切な情報を収集し、ビジネス・プランを作成できること。また、ビジネス・プランの内容を説得力をもってプレゼンテーションできる(当然、質疑にも耐えられる)こと。
評価法
ビジネス・プラン50%,プレゼンテーション30%,レポートなど20%
学習・教育目標 東京高専
B-2,D-3
JABEE
(d)(f)(g)