国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
分子生物学Ⅱ
 
担 当 教 官 庄司 良
学年、学科等 5年 物質工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 前期 2 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
前半は分子生物学Iと同じく、生体内における各種化学物質の構造と機能の理解並びに生体反応の制御機構について理
解することを目標とする.後半は主として環境と生命のかかわりについて概観し、環境倫理と生命倫理の諸問題に対す
る考え方を理解する.
カリキュラムにおける位置づけ
分子生物学Iを基礎として、最新の分子生物学研究を紹介し、それにより人類が手にする可能性を考察する。後半では
特に分子生物学と環境学の学際領域を扱うため、環境科学の知識も土台になる。
授業の内容 時間
1.細胞ー生物の最小構成単位である細胞を理解する. 4
細胞内小器官:細胞の生命維持の役割分担について理解する.
細胞の機能:細胞膜,細胞骨格について理解する.
2.変異ー遺伝子変異について理解する. 6
遺伝子変異:物理的・化学的刺激による遺伝子変異のメカニズムについて理解し,それが及ぼす影響(進化・発
ガン)について考察する力を身に付ける.
4
3.生命機能の制御ー生命機能を維持する各種機能について理解する
遺伝子活性の制御:遺伝子活性の制御のメカニズムについて理解する
免疫:生体外物質に対する免疫系発現のメカニズムについて理解する
抗原抗体反応:抗原抗体反応の原理、反応制御について理解する.
4.環境と生命のかかわりー環境問題と生命のかかわりについて 10
生物多様性:生物多様性の保全の重要性など理解する
生物蓄積性化学物質:ダイオキシンやPCBなど生物体内の特に脂質に蓄積されやすい物質とその生物への影響
について概観し、食物連鎖による濃縮がどのように進むのか理解する.
環境汚染物質の生物への影響:環境汚染物質のヒトを含む生物への影響について概観し、生物への影響を一定
以下に抑えるための方策について考察する.
5.生命倫理と環境倫理ー本講義によって得られた分子生物学の知識から,環境倫理・生命倫理について一定 5
の見解を持つようになることを最終的な目標とする.
学年末試験 1
   
   
   
   
   
   
教科書
補助教科書
ライフサイエンスのための分子生物学入門 駒野徹・酒井裕著 裳華房
履修上の注意
時折出題するレポートは諸君ら一人ひとりの考えを書いてもらうものであって、誰か他の人の考えをコピーするものではない.他の人の考え方を参考にすることがあるがその場合、かならず引用文献を明記するべきです.
評価基準
80点以上でA、70点以上80点未満でB、60点以上70点未満でC、60点未満でD
評価法
定期試験75%,レポートなど25%
学習・教育目標 東京高専
A-3,C-4,C-6
JABEE
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