授業の目標と概要 |
まず漢字が並んでいることに慣れ、次に漢文訓読の基礎を一通り学ぶ。自分の力で読めるようになることが当面の課 |
題であるが、最終的な目標は、単なる内容の把握に止まらずに主体的な思考訓練の場として古典を読めるようになるこ |
とである。 |
|
カリキュラムにおける位置づけ |
中国から漢字が伝わって以来、中国の文化や思想、文学は日本語の中に漢文として取り入れられ、現代に至ってい |
る。日本語を深く理解し論理的な思考力を身につけその的確な表現法を獲得するためにも、漢文の学習は有用である。 |
漢文を学ぶことで日本語によるコミュニケーションの基礎力を身につけ、技術者としての真の思考力を育成することが |
この科目の目標である。 |
|
|
1 漢文入門 「畏饅頭」など |
4 |
・機知に富んだ話を読んで漢文に親しみ、漢文訓読に慣れることを目標とする。 |
|
|
|
2 詩 「絶句」「鹿柴」「涼州詞」「江南春」など |
4 |
・近体詩について学び、個々の詩の成立した状況や作者の生涯や詩風なども含めて内容を味わうことを目標と |
|
する。 |
|
|
|
3 司馬遷「史記」 鴻門之会、四面楚歌など |
7 |
・歴史を舞台に活躍した英雄たちの生き様を読み取り、それぞれの立場や心情を深く理解した読解を目標とす |
|
る。 |
|
|
|
|
|
4 文 「桃花源記」 |
6 |
・長文を読みこなす訓読の力と読解力を養い、中国を代表する名文に触れ、古来詠み継がれてきた魅力を読み |
|
味わうことを目標とする。 |
|
|
|
5 古詩 「桃夭」「行行重行行」など |
4 |
・古体詩について学び、中国最古の文学における表現法について理解する。 |
|
|
|
6.思想 儒家と老荘を中心に 「論語」「孟子」「老子」「荘子」など |
4 |
・中国の思想を学び、日本において受け継がれてきた東洋の基本的な思想を確認する。 |
|
|
|
|
|
|
教科書 |
|
補助教科書 |
「新国語要覧 増補第4版」(大修館書店)、戸川芳郎「全訳 漢辞海」(三省堂)
|
|
履修上の注意 |
漢和辞典を極力用意する。授業に臨む上で、白文を書き写し、書き下し文を作成しておくこと。また、授業内でも、訳の書き取りを始め多くの書き取り作業をするので、腕に負担のかからない筆記具を用意しておくこと。
|
|
評価基準 |
単元の訓読法、句法を習得し、内容の理解度を定期試験で評価し60点以上を合格とする。また、課題・ノート提出等は評価に含め、加点又は減点の対象とする。
|
|
評価法 |
|
学習・教育目標 |
東京高専 |
|
JABEE |
|