授業の目標と概要 |
古典の授業で学んだ漢文訓読の知識を確認し、漢詩についての理解を深め、自分の力で漢詩を読み内容を味わうことを |
目標とする。その上で、自らの言語表現に古典で学び得た成果を取り入れ、思考活動をより深く豊かにすることを目指 |
す。内容としては、日本で漢詩として親しまれている唐代までの詩の中で、「別離」を主題とする詩を中心に扱い、時 |
代を追って、人間を取り巻く諸々の難関がどのように表現されてきたかを読み取っていく。 |
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カリキュラムにおける位置づけ |
中国から漢字が伝わって以来、中国の文化や思想、文学は日本語の中に漢文として取り入れられ、現代に至っている。 |
日本語を深く理解し論理的な思考力を身につけその的確な表現法を獲得するためにも、漢文の学習は有用である。漢文 |
を学ぶことで日本語によるコミュニケーションの基礎力を身につけ、技術者としての真の思考力を育成することがこの |
科目の目標である。 |
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1漢詩入門 |
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訓読の基礎確認 |
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古体詩と今体詩について |
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2漢代までの詩 「古詩十九首」「別歌」など |
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・『詩経』を中心に、孔子が提唱した「詩言志」の流れの原点を探る。 |
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・特定の状況における詩の限定性を味わい、その普遍的価値を見出す読解力を養う。 |
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3六朝時代の詩 「別毛永嘉」「寄王琳」など |
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・六朝期の文壇形成と、貴族を中心とした修辞主義的傾向を探る。 |
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・貴族文壇を中心とした六朝期において、寒門出身として詩の潮流の外で普遍的な詩を詠んだ個々の詩人達の |
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特徴を味わう。 |
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4唐代の詩 「送別」「送友人」「勧酒」「新婚別」「贈別」「黄鶴楼送孟浩然之広陵」など |
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・唐代の初唐・盛唐・中唐・晩唐期それぞれの詩風の変化と代表的詩人の詩風や、典故等の漢詩の技巧をも含 |
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めた漢詩の鑑賞を目標とする。 |
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教科書 |
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補助教科書 |
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履修上の注意 |
漢和辞典を極力用意する。授業に臨む上で、白文を書き写し、書き下し文を作成しておくこと。また、授業内でも、訳の書き取りを始め多くの書き取り作業をするので、腕に負担のかからない筆記具を用意しておくこと。
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評価基準 |
定期試験で60点以上取ること。 提出課題、ノート提出等はそれぞれ1〜5点の範囲で加点または減点とする。
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評価法 |
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学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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