授業の目標と概要 |
企業は、生産活動にとどまらず、現代社会において最も影響力のある組織のひとつになっている。多くの科学技術の成 |
果も、企業を通じて社会に提供される。また、受講生の多くは、今後、企業に職を得るだろう。本授業は、企業の発展 |
過程を現代社会における地位に関する基本事項を理解するとともに、科学技術や技術者と企業の関係を考察するもので |
ある。 |
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カリキュラムにおける位置づけ |
本科の社会系科目としては、カリキュラムの最後に位置する。これまでに学んだ知識やインターンシップでの経験を踏 |
まえて取り組んでほしい。 |
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1.はじめに |
1 |
「企業」とは何か、基本概念を確認する。 |
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2.「財・サービスの提供機関」としての企業 |
6 |
企業は、財やサービスを提供し、人間や社会の欲求を満たすことで利潤を獲得し、存在する組織である。戦 |
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略論の基礎を活用しながら、企業が、如何なる戦略に基づき財やサービスを提供しているか考察する。 |
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3.「株式会社」としての企業 |
4 |
日本・米国・西欧における株式会社の生成と発展の歴史を概観するとともに、現代における株式会社の理論 |
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と現実を考察する。 |
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4.「大企業」としての企業 |
4 |
大企業の登場と発展の歴史を概観する。 |
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5.「組織」としての企業 |
4 |
組織論の基礎を活用しながら、単なる集団ではない、組織としての企業を考える。 |
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6.「社会的器官」としての企業 |
4 |
近年重視されてきた企業倫理や企業の社会的責任等の概念を理解したうえで、企業と多様な利害関係者の調 |
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和について考察する。 |
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7.グループワーク |
6 |
現実に直面する企業の経営的・倫理的問題について、グループディスカッションを通じて解答を模索する。 |
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教科書 |
三戸浩他著『企業論』(新版補訂版)有斐閣、2004年。
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補助教科書 |
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履修上の注意 |
授業は、新聞をはじめとするニュースに毎日接していることを前提とし、その理論的背景に踏み込んだ内容が中心となる。
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評価基準 |
1.制度を含めて企業に関する基本的事項を理解していること、2.適切な資料を収集・分析し、レポートを作成できること、3.ディスカッション等を通じて、多様な視点から問題を考察できること。
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評価法 |
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学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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