プロフィール
山下 晃弘 (やました あきひろ)
【学位】 博士(情報科学)
【専門分野】 知能システム,情報推薦システム,組み込みシステム
【出身】 東京都青梅市
【ご挨拶】
スマートフォンやタブレット端末が普及して,これからはウェアラブル端末にも発展するといわれています.また,組み込み技術が進歩し,家電や街中に組み込まれたコンピュータが全てネットワークに繋がって,パソコンや携帯電話だけではなく自動車や家電,家全体や街全体がどんどんIT化されています.
たとえば,最新の自動販売機は,前面が液晶画面になっていて,上部に設置されたカメラで購入者の顔をモニタし,年齢や性別を推定しておすすめのジュースをディスプレイに表示します.また,どの年齢層のどの性別の人がどの種類のジュースをたくさん買っているのか,明日はどのジュースをたくさん揃えておけば良いのか,データを集めています.売り切れや在庫が少ないジュースはそもそも表示していないかもしれません.これは一例ですが,私たちが知らないうちに,ますますIT技術の中にどっぷり浸かった生活へと変わっていきそうです.
そんな中で,コンピュータや機械は使う人にとってはまだまだ気難しい存在だと私は思います.使う人に合わせてもっと賢く自然に動き,簡単に使えるだけではなくて,環境に溶け込んで生活や社会を影で支えてくれるような,そんなIT技術が必要ではないかと考えます.私の研究テーマはまさにそのような,人や社会に溶け込んで,協調・適応して動く,賢いコンピュータや機械をどうやったら作れるか,ということです.
また,私自身も中学生ころからコンピュータやプログラミングに興味を持ち,東京高専情報工学科で学んだ一人です.高専での実験や演習を重視したカリキュラムは,学生時代にはレポートも多くて大変だなと思っていましたが,卒業後に強力な武器になりました.ぜひ今東京高専で学んでいる学生の皆さんもとことん技術を磨いて,友達をたくさん作って,高専生活を楽しんでほしいなと思います.

学歴
2004年3月 | 東京工業高等専門学校情報工学科 卒業 |
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2006年3月 | 北海道大学工学部情報工学科 卒業 |
2008年3月 | 北海道大学大学院情報科学研究科複合情報学専攻 修士課程修了 |
2010年3月 | 北海道大学大学院情報科学研究科複合情報学専攻 博士課程修了 |
職歴
2005年4月~2008年3月 | 株式会社インフォクラフト 取締役 (共同創業者) |
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2006年10月~2008年3月 | 札幌情報未来専門学校 非常勤講師 |
2008年4月~2010年3月 | 日本学術振興会特別研究員(DC1) |
2010年4月~2011年3月 | 日本学術振興会特別研究員(PD) |
2011年4月~2013年9月 | 株式会社調和技研 代表取締役 (2009年創業 共同創業者) |
2011年4月~2013年10月 | 北海道大学大学院情報科学研究科複合情報学専攻 学術研究員 |
2013年11月~現在 | 東京工業高等専門学校情報工学科 助教 |