研究内容
本研究室では、「システム同定」「制御器調整」「フィルタ設計」などの研究を行う。これらは、システム(制御対象)をモデル化し(正確なモデルは作れないので近似モデルを作成)して、シミュレートにより制御器やフィルタを設計する方法と、未知システムへの入出力データ(目標値r、制御入力u、出力y:これらのデータは実験により取得する)を直接用いて、対象システムのモデル(伝達関数、周波数特性など)の推定し、制御器調整や、フィルタ設計をしていく方法がある。図1に示すように、希望の出力波形や、システムの条件に合うように、制御器設計をおこなう。
令和2年度からは、濱住教授と共同で、無線通信と信号処理を組み合わせた研究もおこなっている.信号u(送信信号)に回り込み波が加わった信号を受信(y)し、そこから、受信信号のみを取り出すキャンセラ(フィルタ)の設計を行う。
その他、上記のものに機械学習を取り入れることも考えており、その一環として、学生テーマとして機械学習関連のものを与えている.
図1.システムのブロック図と入出力データ例 図2.信号中継器のブーストシステム
卒業研究テーマ
・カルマンフィルタを用いた制御器調整に関する検討
・SC-FDE無線伝送方式における回り込み波キャンセルに関する検討
電気工学科志望者へひとこと
電気工学科では、電気工学・電子工学・情報工学といった広い分野を学び、技術を身に付けることができます。将来の目標に向けて、電気工学科で頑張ってみませんか。