学習・教育到達目標


本校の学習・教育到達目標       JABEE認定の学習・教育到達目標        学習・教育到達目標の対応表


■本校の学習・教育到達目標

(A)技術と地球環境保全との関係を理解し、技術者に求められる危機管理・安全確保に関する倫理観と的確な行動規範を身につけた技術者

A1 技術が地球環境や社会に与える影響を理解することができる。また、安全確保への具体的方法を理解することができる。

A2 関連する法令の基礎を理解し、法令を遵守することの重要性を説明することができる。

A3 技術者に求められる倫理の重要性および倫理上の問題を解決する手段を具体的に理解し、説明することができる。

A4 組織として活動するために必要な基本的な知識を持ち、組織で働く時の使命、責任および倫理に関する問題を理解することができる。

(B)日本語及び英語によるコミュニケーション能力を身につけ、国際的に活躍しうる素養を持った技術者

B1 共通の目標達成のために協調することができる。

B2 各国の歴史、文化、社会等に関する教養を備え、国際的に活躍する技術者にふさわしいコミュニケーションができる。

B3 業務を遂行する上で必要な基礎的英語力を持っている。

B4 英語で書かれたマニュアルを読むことができる。

B5 専門技術について、英語で説明することができる。

(C)基礎学力の上に、実践力、創造力、研究開発能力を身につけた技術者

C1 基本的な数学を理解し、自然科学へ応用することができる。

C2 基本的なシステムの設計手法を理解し、必要な仕様を満足する設計をすることができる。

C3 グラフ作成やプレゼンテーションに必要なソフトウェアを使いこなすことができ、必要な情報を得るための情報源を見つけ出すことができる。

C4 バイオや化学についての基礎知識を身につけ、応用することができる。

C5 力学など物理学の基本法則を理解し種々の問題に応用できる。

C6 ものづくりにおける専門技術の融合を理解して新しい技術を創造できる能力を身につけるため、
   一つのコア専門分野の学問体系を深く理解し、知識を応用することができる。
   コア専門分野は、機械工学、電気工学、電子工学、情報工学、物質工学の5つである。

C7 必要なデータを得るための実験・計測を計画することができる。

C8 データ分析のための統計的処理を行い、データの信頼性を評価し、得られたデータから合理的な結論を導きだすことができる。

C9 社会のニーズに応じたテーマを設定し、コストや制作方法など種々の制約のもと、その解決策を設計し、提案することができる。

C10 提案した解決策を実現する際に発生し得る実際上の問題を予想した上で、合理的に評価できる。

C11 指定された期間内に課題を解決するための計画を立て、それを具体的に計画書等で表現できる。

C12 計画の進行状況に応じた適切な対応を行うことができる。

C13 チームで問題解決を行うとき、チームにおける責任と義務を自覚し、状況に応じてさまざまな役割を果たすことができる。

C14 異なる専門分野の技術者との共同作業により各専門技術を融合させた新しい価値を創造することを目指して、
    5つのコア専門分野の基礎を総合的に学習し、身につけ、他の専門分野の学問体系の概要を理解する。

(D)生涯にわたる自己啓発能力や健康管理能力及び社会の変化に的確に対応できる柔軟性を身につけた技術者

D1 健全な心身を維持するための自己管理能力を備え、健康的な生活を送ることができる。

D2 思いやりと公正さをもって、競争に参加することができる。

D3 政治、経済、社会についての基礎的知識を持ち、社会の変化に対応した情報収集能力を示すことができる。

D4 能力向上や資格取得等に向けた自己啓発を継続することができる。

D5 社会状況を把握し、現代の技術的課題に関心を持ち、その解決に必要となる知識・技術を自ら修得し、自分なりの解決策をデザインすることができる。


■JABEE認定の学習・教育到達目標

(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養

(b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫理)

(c)数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力

(d)該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力

(e)種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力

(f)日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力

(g)自主的、継続的に学習できる能力

(h)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力

(i)チームで仕事をするための能力

●分野別要件

-工学(融合複合・新領域)関連分野-

この要件は、工学(融合複合・新領域)関連分野の技術者教育プログラムに適用される。


1.修得すべき知識・能力
本プログラムの修了生は以下の知識・能力を身に付けている必要がある。

(1)基礎工学の知識・能力

 基礎工学の内容は

①設計・システム系科目群、
②情報・論理系科目群、
③材料・バイオ系科目群、
④力学系科目群、
⑤社会技術系科目群

の5群からなり、各群から少なくとも1 科目、合計最低6 科目についての知識と能力

(2)専門工学の知識・能力

a) 専門工学(工学(融合複合・新領域)における専門工学の内容は申請高等教育機関が規定するものとする)の知識と能力

b) いくつかの工学の基礎的な知識・技術を駆使して実験を計画・遂行し、データを正確に解析し、工学的に考察し、かつ説明・説得する能力

c) 工学の基礎的な知識・技術を統合し、創造性を発揮して課題を探求し、組み立て、解決する能力

d) (工学)技術者が経験する実務上の問題点と課題を理解し、適切に対応する基礎的な能力

2.教員

(1)教員団には技術士等の資格を有している者、または実務について教える能力を有する教員を含むこと。


■学習・教育到達目標の対応表